あなたのむくみの原因は「水滞」かも?
「水滞」とは
「水滞(すいたい)」とは、漢方の用語で水の巡りが滞り体内で停滞することで、余分な水分の排出がうまくできずにいる状態のことをさします。
人体の約60%~70%は水分で占められており、水を摂ることは健康によいイメージがあります。実際に血液の液体成分である血漿(けっしょう)はおよそ9割が水で構成されており、体温調節や必要な栄養を運搬するなど、生命の維持に必要不可欠な大変重要な役割を担っています。
水滞の人の特徴
水滞の体質の人は、水の巡りが悪いため体に栄養が行き渡らず、余分な水分が溜まっているため、むくみやすく冷え性です。また、水滞の人は受け身で心配性な性格が多く、体質が性格に影響を与えているといわれています。
冷えやむくみは体に水分を溜め込み、過剰な水分が血管やリンパ管を圧迫し、血流、つまり巡りが悪くなります。代謝が悪くなることでさらに体が冷え、むくみがとれず、むくみと冷えのスパイラルに陥り症状が慢性化してしまいます。そのような状態から抜け出すためには水分代謝を上げる必要があります。
水滞の症状
水滞の人はむくみやすい体質なので、夕方になると足がむくんでいます。靴下のゴム跡がくっきり残ってしまったり、足を指で押すとへこんだところが戻りにくくなってしまったりします。また、水分をよく摂るようにしていてもトイレの回数が少なく、お腹にちゃぷちゃぷと水が溜まり、内臓が冷えています。
他にも、天候に体調が左右されやすく、曇りや雨の日は体調を崩しやすかったり、落ち込みやすかったりします。
水滞にならないために注意すること
まず水分の摂りすぎに注意しましょう。水分を摂ることはとても大切なことですが、やりすぎると逆に体を冷やしてしまう原因になります。
また、人によって必要な水分量は違います。一日に必ず数リットルの水を飲まなければならない、という考えは捨てましょう。人間は食事でも水分を摂取しています。自分の体の声に耳を傾け、自分に合った量を摂るように心がけましょう。冷えの気になる秋や冬場は喉が渇いたら水分補給をする程度で問題ありません。
夏場はこまめな水分補給が必要といわれているため、つい冷たい飲み物をたくさん飲みたくなってしまいますが、それが体を冷やす原因になっていることもあります。冷たい飲み物は避けて、なるべく常温や温かいものを摂りましょう。白砂糖など、甘いものの中には体を冷やす効果を持つものもありますので、何を飲むかにも気を配るといいかもしれません。
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